ベイトフィネス タックル /2019.9-

シマノ 16 バンタム 165L-BFS

ベイトフィネス用ロッドのアップグレードは、少なくてもエクスプライド 164L-BFS/2を1年使ってからと考えていた。しかし新しく組み直したバーサタイルタックルを使ってみると、自分の未熟な力量でもロッドのグレードで明らかにキャスティング精度があがることを思い知った。おかげで、ベイトフィネス用ロッドも新しくしてみたくてしょうがなくなる。

結局、物色しているうちに高揚してロッドのアップグレードを決意する。ロッドのデザインは本当はポイズンアドレナが好みだが、バーサタイルタックル/旧式を組んだ際、ボクの感覚的に軽い竿にカルカッタ コンクエストの重さがどうも馴染めなかった。

そのため、ポイズンアドレナは選択肢から外し、バンタムを検討。型は165L-BFSで、はじめての1ピース。仕様表ではこれまで使用していたエクスプライド 172MH-2とほぼ同じ感じだったので、カルカッタ コンクエスト BFS HGとの相性も良さそう、スムーズに移行できる予感。

一つだけきになるのは、バンタムのグリップはすべてコルクなこと。コルクグリップにこだわる方も多いみたいだが、正直ボクはそうでもない。でもバンタムのトリガーは、カルカッタ コンクエストのボディと同色系のメタルカラーなので整合性はあるし、客観的にオールドチックな丸型リールとコルクグリップの相性は間違いなくよい。そして新しいベイトフィネスタックルにバンタム 165L-BFSに決めて、9月はじめに入手。

せっかくなので外観を並べて比べてみた。上がバンタム165L-BFS、下がエクスプライド 164L-BFS/2。

各グリップは、ボリュームが少し異なるものの全体的にはサイズが同じ感じ。ただ、バンタムのトリガーのメタル感がグレードを象徴している。

長さはバンタム165L-BFSが3cmだけ長いが、それを踏まえても11あるガイドのピッチが全然違う。中でもエクスプライド 164L-BFS/2は、フォアグリップから最初の11番ガイドまで約35cmに対し、バンタム165L-BFSは38.5cmと長さの違いの比率よりもだいぶ離れている印象。

9月は毎年繁忙期で3回しか釣りに行けてなく、うち入手からすでに1ヵ月たとうとしているがまだ2度使用したのみ。リールとの総重量はエクスプライドの時と同様、約300gちょい。3cm長い違和感もぜんぜんなく、手にした感じも旧タックルと変わりなし。

実際にキャスティングしてみると、1投目からボクでも違いがわかった。4g程度の軽量ルアーでも、明らかに伸びがよい。それに軽量ルアーだと20mより先の距離のあるポイントへの精度はあまりよくないものだが（ボクは）、最初からかなりいいところに落とせる。なんか気持ちよく竿先がしなる。

調子にのってポイポイ投げてみると、やはり以前より伸びがよくて精度もよくなったのを実感。ぜんぜんヘタッピなボクは無意識だとつい力づくで投げてしまうことが多いのだけれど、バンタム165L-BFSを使うことによってロッドのしなりでルアーを低弾道で飛ばし、静かに落とす、ということを意図的にできる感触がよくわかる。これは本当にうれしい。ほとんどよいロッドと気持ちの持ちようによるものだろうが、少し腕が上達した気になれる。

雲泥くらいグレードによる価格差がある釣り具。でもちゃんとそれなりの意味と本質がそこにはあるのだろう。今回はちょっと背伸びしてしまったけど、身の丈にあった道具をきちんと使いこなしながら、少しでも思い通りにバスフィッシングを楽しめるようになりたい。

h_ahli

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シマノ 17 カルカッタ コンクエスト BFS HG

リールはベイトフィネスタックル/旧式で使用していた「シシマノ 17 カルカッタ コンクエスト BFS HG」。こちらを参照。

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