野池でタフったら
キャロライナリグ

G.F. blog

ひとくちにバス釣りのタフ・コンディションといっても、春は水温の変化やスポーニング関連、梅雨は冷たい雨や増水や濁り、夏は猛暑、秋はターンオーバー、冬は寒気、そして釣り人が多ければハイプレッシャー、などいろいろ。考えたら年中タフっているんだな。

そんな1年の中でも秋の10・11月、それ以外もタイミングや狙いが的中した時のよい釣果を思い返し、“次こそ!”とフィールドに足を運ぶ。

今年(2021年)のホームフィールドは、やっと春なるになったと思えば例年とはぜんぜん違う。1ヵ月以上早くヒシモが展開しはじめたかと思うと範囲が2倍くらい広がってきて、5月後半になっても昨年のように釣れない。やっと釣れても小バス、アベレージサイズならまだいい方のレベル。

戸惑いながら四苦八苦、ハードルアーに見切りをつけてソフトルアーに頼る釣り方が主体に。ベイトフィネスタックルでホバスト、ミドスト、ワッキーリグにネコリグ。パワーバーサタイルタックルでフリーリグやズル引きしたり。けど、終始こうした釣り方を続けるのは辛く、けっきょく大好きな巻物でストレス発散するもパッとしない。

で、こんなタフな状況でも釣果をえるためになにができるだろう、と考えた時に『キャロライナリグ』を思い出した。仕掛けを準備するのに一手間かかるので敬遠し、やらないもんだから忘れていた。それで、次の釣行でやってみようと思っていたのだが…

この記事を書いているのは6月に入ったばかりの昼下がり。せっかく仕事に隙間ができたからバス釣りに行きたかったけど早朝から雨、午後からさらに雨風が強くて諦めた。それで軽くまとめながら次の釣行に向けて思いを馳せる。

キャロライナリグの種類

キャロライナリグについては、もちろん周知なリグだろう。基本はメインラインにシンカーを通してスイベルで止め、リーダーを結んでフックにワームをセットしたリグ。そして、シンカーの重量によって3つのタイプがある。

◎ライトキャロライナリグ
シンカー3〜7g程度、スピニングタックルやベトフィネスタックルで。シンカーが小さく軽いぶん、リードを少し短めにするとキャストしやすい。小規模野池やシャロー、イン・アウトレットなど、狭い範囲やニッチなポイントを丁寧に釣りたい場合に有効。
ボトムをとらずにスプリットショットリグと同じ使い方もできる。

◎キャロライナリグ
シンカー7〜14g程度でセットするベーシックなキャロライナリグ。MやMHロッドのバーサタイルなタックルで。

◎ヘビーキャロライナリグ
シンカー14g以上。シンカーの重量にあわせてMH・Hロッドにあわせたタックルで。ダム湖や河川、大規模野池など、範囲が広く遠投が有効だったり、水深がある場合や流れがある状況で有効。

これを基本に

◎シンカー可動式のノーマルセッティング
メリット/ワームがナチュラルにアクションする。
デメリット/シンカーとサルカンの位置によってバイトがわからず、あわせをミスる時がある。シンカーとワームのバランスによって不安定になり飛距離がでないことがある。

◎シンカーの上にゴムのストッパーを通し、シンカーが移動する幅を調整
メリット/シンカーの移動幅で食わせと合わせの間を調整できる。
デメリット/バイトが分かりやすいが、ワームをくわえたバスがシンカーの重みを早く感じると吐き出すことがある。

◎シンカーとスイベルの間にビーズを通す
メリット/カチカチ音でバスに気がつかせ誘う。
デメリット/カチカチ音を嫌うバスもいる。

◎三又キャロライナリグ/メインラインから三又スイベル軸にとシンカーとフックそれそれリーダーで接続
メリット/意外にキャスティングしやすく、リーダーが絡みにくくなり、飛距離も伸びる。細長シンカーで沈みも早い。根がかりしずらい。ワームが浮きやすくてよりナチュラルにアクションする。バイトもわかりやすい。
デメリット/セットする時間がかかる(市販の専用の仕掛けで時短できる)。

キャロライナリグの使い方

◎横ズル引き&ステイ
通常のズル引き同様、シンカーがボトムの地形変化を手元に伝わるのを感じながらロッドを倒してゆ〜っくり90度くらいズルズル。5〜10秒くらいステイすることを意識して、その間に糸フケを取る。
ワーム直結のズル引きはナチュラルアクションを殺さないようにラインが張らないことを意識するが、キャロライナリグはラインを張っていても大丈夫。サルカンの先のワームがノーシンカー状態なため、リーダーは長い方がフリーフォールがいきる。ただ、ズル引き中にバイトがある場合はリーダを短くしていくのもアリ。

◎縦ズル引き&ステイ
ロッドを立ててズル引くだけで、使い方は横ズル引き&ステイと同じ。ロッドを立てることでノーシンカー状態のワームが浮きぎみにフワフワの間ができるため、ステイがより効果的になる。

◎トゥイッチ&ステイ
リアクションのトゥイッチと食わせのステイのナチュラルアクションを両立できる使い方。ショートなトゥイッチを2-3回してステイを繰り返すのが基本。

◎リフト&フォール
比較的スピーディーなバイブレーションのリフト&フォールとは違い、スロー気味に優しくリフトし、ワームがフワフワとフォールする間をしっかりとるのが肝。

◎ただ巻き、シェイク
三又キャロライナリグで有効。構造がダウンショットと似ているため、スローなただ巻きでワームを一定レンジで泳がせたり、シェイクさせて誘ったりするアクションもできる。シンカーのリーダーの長さを調整することでレンジコントロールするのもアリ。

ワームのタイプ

ワームタイプは、状況に応じてストレート系、サリガニ系、エビ系、シャッド系など、なんでもありだと思う。ただ、大きかったり重いワームはキャスト中にシンカーとのバランスがとれずにうまく飛ばないことがある。シンカー重量やリードの長さにもよるが、ワームはコンパクトで軽量の方が飛距離はでやすい。

実釣編

テキサスリグやフリーリグよりセッティングに手間がかかりキャストもしにくいキャロライナリグ。でも、ワームを一番生かし切れるノーシンカーのアクションを遠投先からアプローチできる、最も合理的なリグなのも確か。

ボク自身、はじめは飛距離がでなかったり絡んだりして戸惑ったがキャスティングのコツさえつかめば全然問題ない。イメージ的にワームは無視し、シンカー重さをいかして弧を描くことを意識すると、なんなくキャストできるようになり、ワームのリーダーも絡まずに着水するようになる。

とくにダウンショットリグ的なアプローチもできる三又キャロライナリグは本当に魅力的。面倒はセッティングも市販のワイヤータイプを使うとメインラインをスナップで繋げてワームのリードを結ぶだけで簡単。それにノーマルのセッティンングより三又の方が安定して遠投できるので気に入っている。今後、釣果がでない困った時は三又キャロライナリグの出番が増えるはず。

キャロライナリグの実釣記録は、また追記します。h_ahli

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