ベイトフィネス バーサタイル タックル/2020.12-

my tackle

シマノ 18 バンタム 166L+-BFS

カルカッタコンクエストBFS HGからはじまったボクのベイトフィネスタックルは「シマノ 17 エクスプライド164L-BFS/2」と組んだものだった。導入タックルとしては、使いやすくて非もなく満足のいくタックルだった。

場数を重ねてありがちの欲がでてくる。物色しているうち、カルコンにぴったりなシルバーのグリップで“攻めの喰わせ”というショルダーを持つ1ピース仕様の「シマノ 16 バンタム 165L-BFS」のスペックに惹かれてアップグレード。より繊細な感度と緻密な操作性はビギナーレベルのボクにもハッキリと違いを感じた。しかもファイト中もスムーズにロッド全身が曲がり、40アップのバスも抜き上げるパワーも体験。高い使用頻度と実績も伴うトップタックルとなった。

そして2020年の年末にまた見直しの考えが浮かぶ。ボクがベイトフィネスタックルを使うハードルアーとソフトルアーの対比は7:3くらい。シーズン中は小型クランクや小型プロップベイトがメイン。ソフトルアーは、ネイルシンカー1.3g〜2.6gを使ったネコリグをスイミングさせさたり、スモラバ3.5g〜5gくらいになった。ノーシンカーやダウンショットはあまりしない。

こうしたボクの使い方は、ライトリグありきの「シマノ 16 バンタム 165L-BFS」とは逆に、小型ハードルアー中心の仕様がぴったりかなと。果たしてその仕様のロッドがあるのかと調べてみる。すっかりシマノ派、どうせならヘビーバーサタイルタックルと同じポイズングロリアスにアップグレードしたいと思ったが残念ながら好みのスペックがない。

それならやっぱりカルコンに合うグリップのバンタムではどうだろうと調べると、ピンポイントでボクが求めるスペックの「シマノ 18 バンタム 166L+BFS」があった。

ロッド:シマノ 18 バンタム(Bantam)166L+-BFS(2020.12入手)
全長(m):1.98 継数(本):1  自重(g):107 ルアー重量(g):4~12 ライン:6~12lb テーパー:F

ちょうど釣り納め前に納品が間に合い、まだ一度だけだが実釣してきた。(2020年12月28日)

最初に使ったルアーはソウルシャッド52SP。165L-BFSよりも全長は2mmしか長くなく、スペック的にはギリギリの4gだからかテーパーF(ファースト)だからか竿先が少し硬い印象(当たり前だけど)。少し風があったのもあり、ちょっと使いずらかったので58SPに交換するといい感じにキャスティングできる。風がやんだのでまた52SPに戻し、カルコンBFSのメカニカルブレーキを少しゆるめてサミングに気をつけると58SPと同じくらい飛ばせた。

巻き感に関しては“ハードルアーの使用にこだわった”というショルダーをもつ166L+BFSはやっぱり歴然。165L-BFSは、波動が強いルアーほど軋むような感じが気になっていた。しかし、166L+BFSはカタログにもあった通り、ティップからベリーがハードルアーの振動をバランスよく受け止めていることがわかり、手元には気持ちよく振動を伝えてくれ、かつてない最高の巻き心地。

これでボクのタックルの位置付けが明確になった。これまでの「シマノ 16 バンタム 165L-BFS」ロッドはライトリグがメインの『ベイトフィネス タックル』。今回導入のこの「シマノ 18 バンタム 166L+BFS」は巻き物中心の『バーサタイル ベイトフィネス タックル』だな、と。

おそらく今後ボクのフィネスタックルは『バーサタイル ベイトフィネス タックル』オンリーになる予感。でも一応、次のハイシーズンを迎えるまではサブ的に『ベイトフィネス タックル』も維持するつもり。

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シマノ 17 カルカッタ コンクエスト BFS HG

「シマノ 18 バンタム 166L+BFS」に合わせるベイトリールはもちろんこれ。実は年末セールでロッドを注文する際に2基目も入手してしまった。本当は2021年にきっと登場すると思われる新BFS機を待とうと考えていたのだが、ショップの新品がヤフオク中古価格より安くなっているのをみると歯止めがきかなかった(汗)。

でもまぁ新たにシマノのBFS機(情報解禁日2021.1.22、21アルテバランBFSはでるのか?)が登場しても販売は3月頃だろうし、今回の『バーサタイル ベイトフィネス タックル』にぴったりなスペックのロッドは「シマノ 18 バンタム 166L+BFS」。となるとリールは必然「シマノ 17 カルカッタコンクエスト BFS HG」(以下“17カルコンBFS”に省略)だから仕方ない。

リール:シマノ 17 カルカッタ コンクエスト BFS HG(2020.12:2基目を入手)
ギヤー比:6.8 巻取り長さ(ハンドル1回転/cm):68 最大ドラグ力(kg):4.0 スプール寸法(径mm/幅mm):32/21 ベアリング数(S A-RB/ローラー):12/1 自重(g):200
標準巻糸量フロロ(lb-m):8-45
使用ライン:ダイワ BASS X フロロカーボン 8lb

さて、17カルコンBFSについては、初期導入時やその後の各記事でも少し使用感を追記しているが、現在2年間使いこんだので改めて今のボク目線での使用感をまとめてみた。

◎カルカッタの伝統を継承した丸型デザイン。削り出し金属フレームの剛性と質感、滑らかでノイズの少ない巻きごこち。無塗装のシルバーがたまらなくかっこいい。

◎ボクの扱いやすいルアーウエイトは4〜7g。当然、BFS表記のロッドとあわせるのがベスト。今回の「シマノ 18 バンタム 166L+BFS」とも相性抜群。

◎重めの重量200gは長所でもある。大振りしていると疲れるものだから、使い続けていると自然に無駄な動きをしなくなってくる。いつも間にかリールを軸に手首で繊細なキャスティングをしている自分に気が付くとちょっとうれしい。

◎軽量ルアーや空気抵抗のあるルアー(リップの長いシャッド等)は、外部ブレーキで調整するより、メカニカルブレーキを活用するほうが微調整しやすい。

というのも初期の頃は、他のベイトリール同様に使いはじめにメカニカルブレーキを設定したらほぼ触ることなく、外部ブレーキだけで調整していた。ところが同重量のルアーでも空気抵抗や狙う距離の力みによって、外部ブレーキだけだと求めるピンポイントのブレーキ設定にならない。次第にメカニカルブレーキでも調整しはじめ、カチカチとクリック音が鳴る17カルコンBFSのメカニカルブレーキの意味にようやく到達した次第。

そして今では外部ブレーキの設定位置は次の3段階だけになった。
1)ルアーウエイト5g前後のキャスティングは、外部ブレーキのセンターポイントとMAXの中間ぐらい。
2)7〜10gのキャスティングは、センターポイント前後。
3)カバー撃ちやピッチングはMAX
そしてメカニカルブレーキでちょっとカチカチ強めたり弱めたり微調整しているのだ。

ちなみに『シマノ 17 カルカッタコンクエスト BFS HG』の製品情報にあった田辺さんのコメントは、導入時に読んでいたはずなのに失念していた。改めて読み返したら、ボクが使い込んでやっと辿り着いたことが、基本的なこととしてもっとわかりやすく紹介されていたのだ。とっても遠回りした気分、やれやれ。

◎いくらベイトフィネスといえど、軽量のハードルアーはスピニングタックルに比べてさすがに飛距離は劣る。そのため『バーサタイル ベイトフィネス タックル』のカルコンBFSにはPEラインを巻くことを検討していた。
ただ遠投できるもののラインが絡むトラブルが多かったり、PEラインが水中で発する音を嫌うバスがいるという話しを知ると、別にフィネスで遠投にこだわるのもどうかと思いはじめる。そこでラインはこれまで通りフロロカーボン8lbにすることにしたが、せめてパリッとしたフロロマイスターからしなやかなBASS X フロロカーボンに変更してみることにした。
実際に使用してみて正直、飛距離がのびた実感はない。ただ、ベイトフィネスに限ってはBASS Xのしなやかさは幾分使いやすいのは確か、悪くない。

シマノ 17 カルカッタ コンクエスト BFS HG
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