バス釣りルアー[クランクベイト]

G.F. blog

小魚をデフォルメしたちょっとファットだけどカラーや形状がかわいい!かっこいい!クランクベイトのルアー。思えばボクはクランクベイトでブラックバスを釣りたい!と夢中になったバスフィッシング。中学生のころ、高価で今ほど情報も種類もないから本を見ながらバルサを削っていくつか作ったこともある。

あれから40年ほどたった今、再開したらバスフィッシングは夢のように進化していた。実績を踏まえたノウハウと技術を結集したクランクベイトが数多くラインナップされ、古くからあるタイプが進化してモデルチェンジしたり、淘汰されるもの、そして新たなタイプまで登場し続けている。

考えてみればクランクベイトは、キャスティング→ただ巻き→同じ動きで同じレンジを通すことができる!もっとも簡単なルアーだ。そして今やどの商品説明にもある基本性能的な「スナッグレス(障害物回避能力)」。もちろん確実なギミックではないだろうが、タイプによって得意な障害物を回避しやすくなっている。確かに、同じ場所・レンジで違うクランクベイトをローテイションしてみると、根がかりしそうになるものと、うまくかわすものがある。

目次 1)クランクベイトのサイズとラトル
2)潜らせる深さ(レンジ)
3)どんな場所で使うか(リップの形状)
4)アクションと個性
5)カラー
クランクベイトの使い方(テクニック)
季節によるクランクベイト
まとめ
ボクが使っているクランクベイト

1)〜5)がボクの選択の順番。正しいのかはわからないが、これに季節・時間帯・天候・水質・プレッシャー状態から使い分けたりローテーションをしていくことになる。※あくまでもボク目線でまとめました、ご了承ください。

1)クランクベイトのサイズとラトル

クランクベイトのサイズには、下記のようなタイプがある。

◎38〜49mm/商品名にタイニーとつくことの多いコンパクトサイズ
◎50〜59mm/もっともよく使われるレギュラーサイズ
◎60〜80mm/釣れるサイズアップを狙うためのビッグサイズ
◎100mm前後/主に広くて深いフィールドで50や60を狙うためのマグナムサイズ

ラトルが入っているタイプが多い気がするが、ラトルを嫌がるバスやタフコンディションでも使用できるノンラトルタイプもある。ラトルの種類に、金属、グラス、ウッドがあり、クランクベイトの個性にあわせてラトル数やラトルサイズ、音量が調整されている。

そして、野池でクランクベイトを使う時の最初の選択肢は、ボディサイズラトルの有無

野池がメインフィールドのボクは、タイニーサイズやレギュラーサイズがメイン。ブラックバスが活性している状況下なら、レギュラーサイズでラトルの有無は考えなくてもルアーが口に入らないような小バスでさえ釣れる。あとはレンジとアクションに気を使えばいい。

ところが、低活性やハイプレッシャー時ともなると、そこにバスがいてもなかなか口を使ってくれない。ちなみに「低活性」というのは低水温時期はもちろん、ハイシーズン中でも大雨の後に大量に冷たい水が流れ込んだ急激な変化や、秋のターンオーバーなど。そんな時は、ノンラトルのタイニークランクが出番。

2)野池で使うクランクベイトの潜行深度(レンジ)

トップウォーターやフローティングワームはともかく、スプーン・ワイヤーベイト・バイブレーション・ワーム、どれをとっても意識的に操作しないと目的のレンジを通せないが、唯一クランクベイトだけはただ巻きだけで目的のレンジを通すことができるすごいルアー。

クランクベイトのレンジは各ルアータイプによって選択していく。メーカーによって名称にレンジの数字が記載されているものもあるが、共通のローマ字表記されている場合が多い。ただし、同じ表記でも必ずしも同じレンジでないので注意は必要。また、そのクランクベイトの個性としてレンジ表記がないタイプもある。それにシャローエリアをターゲットにしたタイプディープエリアをターゲットにしたタイプでは極端にレンジが違う。

ボクは野池メインなのでシャロー向きのタイプで選択している。


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↑ SSR/スーパーシャローランナー、表層〜50cm前後
↓ SR/シャローランナー、〜1mくらい
↓ MR/ミッドランナー、〜2m前後(ディープエリア用は3mくらいまで潜る)
↓ DR/ディープランナー、〜2m以上(ディープエリア用は4mくらいまで潜る)

表記はあくまでも共通シリーズ上の目印なようなもの。他社製品を混ぜて使う場合は、メーカーごとにわけるより潜行深度によって分けていた方が便利かも。

3)使う場所によってリップの形状を決める

リップの形状は主に3タイプに分けられるが、ラインアイの位置で調整されたタイプや複合形状のもの、分類がわからないようなオリジナルもある。あと素材にプラスチックからポリカーボネートや基盤(FRP/繊維強化プラスチック)、チタン等があるが、強度や感度に影響する。リップ素材についてはクランクベイトの個性を補う要素でもあるので、リップの形状自体が選択肢の基準だとボクは考えている。

❶ラウンドリップ/リップの先端が丸いタイプ。深いレンジで使うクランクベイトに多い。基本的に水の抵抗が少なくなるのでタイトなアクションなのだが、ラインアイの位置でワイドウォブリングのようなタイプもある。丸いリッップは障害物の接触点が最小限なので障害物にそって回避していくのが特徴。そのため、カバーよりストラクチャーに適している。ボクが持っているのは、タイニーピーナッツDRやピーナッツII DR。

❷スクエアリップ/リップが薄めで幅が広く、四角型や長方形。スナッグレス(障害物回避)に長け、アピールの強いワイドウォブリングが特徴、リアクション系かな。シャローを意識したクランクベイトによく採用されていてカバー付近もアプローチしやすい。ボクが持っているのは、タイニーピーナッツSRやピーナッツII SR、ヤバイクランク ダンプ。

❸コフィンリップ/スクエアリップの角を落とした六角台形。ラウンドリップとの中間的な特徴を持つ。カバーでもストラクチャーにも使え、障害物にぶつかっても極端な乱れもなくもとの軌道へ戻り、安定してリトリーブできる万能タイプ。ボクが持っているのは、タイニーブリッツSRやMRやブリッツSR・MR。

ちなみに、グリフォンはラウンドリップの類らしいが、ラインアイの位置でスクエアリップの特徴をもつ。デリンジャーやHPFクランクはハーフラウンドリップでコフィンリップの特徴に似ている。こうした、リップの形状では得意分野の判断ができないタイプもある。

4)アクションと個性

ボディの形状やリップの形状、さらに重心の位置によってクランクベイトの姿勢や動きがぜんぜん違ってくる。

◎ウォブリング = ボディ縦を軸にして頭と尾が左右に揺れること。魚が泳ぐような動き。大きい動きは「ワイドウォブリング」、小刻みに揺れる動きは「ウィグリング」という。

◎ローリング = ボディ横を軸にして背と腹を上下に揺れること。魚のボディが明滅(フラッシング)する動き。

ボディが丸いタイプはウォブリングが強く縦に平ら(フラット)のタイプはローリングが強い傾向がある。基本的にクランクベイトのアクションは「ウォブリング」と「ローリング」で1セットでどちらかだけのアクションはない。

ウエイトの位置もフロントフックより後方にあるタイプはハイピッチなアクションとなり、フロントフックより前方のタイプはワイドなアクションとなる。さらにウエイトの数とサイズを変えたり重心移動システムまである。

こうしたトータルバランスで違ってくるクランクベイトのアクションと個性。リアクションが必要な場合もあれば、逆にタフコンディションでナチュラルなアクションが必要な場合など、使い分けることが釣果を左右する。

5)カラー

ボクはカラーは好みであり、あまり重要だと考えてない人。でも“あの時、釣れたカラー”に対しての期待や思い入れはやっぱり根底に残るもの。野池に強いと言われるマットタイガーにこだわる方もいれば、レッドを集める方が多いのはそうした傾向からだろうか。

もちろん、水質・水温・レンジ・天候・季節の状況によって強いカラーは確かにあると思う。太陽光の波長と水深の関係も理論的によくいわれる。それに、例えばクランクベイトルアー1タイプにしても理由やこだわりのあるカラーラインナップが揃えられている。そこには惰性なんて微塵もないだろう。ボクも最初の頃はとくにそうしたカラーの意味に惑わされていた。なのに気まぐれで好きに選んだカラーでもちゃんと釣れたりするものだから意味がわからなくなる。

たぶんきっと、カラーは適当でも釣れる時は釣れるし、釣れない時はカラーのせいにすればいいのだと。なぜかその日に釣れまくるカラーもあるし、レンジやアクションを変える前にカラーを変えてみるのは振り出しに戻るための最終手段にもなるし。

そしてボクがこれまで得てきた情報を大雑把に下記の4つの簡単要素にまとめている。例えば、手持ちのルアーを揃える時はあまり決まったカラーにとらわれず、他とダブらないようカラー系統で考えるからルアーボックスがカラフルでモチベーションがあがる。フィールドに立っても、カラーは系統選択で時短。

❶マットカラー
晴れた日や水に透明度が少しでもある時。どんなカラーでもマットコートなら、水の中で淡くなじんで自然に見えるらしい。

❷ツヤ・ラメ・反射カラー
曇った日や風がある日、水が濁っている時。ディテールがはっきりしたり、明滅で存在感をアピール。

❸ベイト・ナチュラルカラー
天候や水質も関係なく、いつでもどんな時でも使えるカラー。レッド・ピンク・ホワイトもこの系統で考えている(※)

❹チャートカラー
水がとても濁っている時は迷わずチャートカラー(蛍光イエロー・グリーン系+スプラッターやタイガー柄等)から。また状況関係なく、他のカラーで釣れない困った時の最終兵器。あっさり釣れたりするから不思議。

❸の※について/レッドは春に効くというが自然にありふれた色だし、ピンクは水中でナチュラルカラーに変化してみえるというし、活性が低くなった魚は白くなるし、で雑だけど年中、ベイトやナチュラルなカラーに位置付けている、ボクなりに。

クランクベイトの使い方

クランクベイト自体に駆使したギミックを盛り込んだアクションを持ち合わせているので、基本的に場所やレンジにあわせたリップを選び、ただ巻きだけでも十分。でも、ちょっとしたテクニックや状況を利用した手法というのは、時として偶然ではない釣果という達成感をもたらしてくれる。

《ストップ&ゴー》

巻いて、止めて、を規則的に、または不規則に繰り返すこと。単純にクランクベイトの浮力の強弱・シンキングによってストップ時のアクションが変わるし、レンジやスピード、場所によっても様々な応用ができるテクニック。

《ボトムノック》

ボトムレンジより潜行深度のあるクランクベイトを使用し、そこにリップをぶつけながら巻く。底や障害物にコンタクトする際、リップのタイプによってアクションやリトリーブスピードによって様々な表現ができるテクニック。小魚が底のエサを探している様子だったり弱った小魚が瞬発的にもがく様子、エビやザリガニが底の泥を巻き上げながら逃げる様子等をイメージ。

《バンプ&ラン》

リトリーブ中にあえて流木や石などの障害物にぶつけるテクニック。障害物回避の際のリアクションでアプローチ。

《トゥイッチング》

主にシャッドのテクニックだがクランクベイトでも有効。ブリッ・ブリッ・ブリッと小刻みにロッドをしゃくりあげるのを繰り返しながら糸ふけを巻いていく。

《ジャーク》

これも主にシャッドのテクニックだがクランクベイトでも有効。ロッドを立ててブリブリブリッと強めにしゃくりあげ、ロッドを元の位置に下げながら糸ふけを巻き取る、を繰り返す。

《カバークランキング》
これはテクニックというより手法なのかな。スクエアリップコフィンリップのクランクベイトでブッシュや立木等のカバーにアプローチするテクニック。高浮力タイプだと障害物にコンタクトした際にストップさせて少し浮かせて回避しやすい。ダブルフックに交換するのも根がかりのリスクが減少。ワームよりもクランクベイトはスピーディーでかつスレにくいので何度もアプローチできる。

他にも様々ななテクニックがあるようだが、どちらかというとボトム変化やウィードを利用したりするもので上記のテクニックの応用でもある。それぞれのフィールドにあわせた独自のちょっとしたやり方そのものがテクニックなのかも。

季節によるクランクベイト

1月~2月下旬までは、朝・夕のマズメの短いフィーディングタイムや回遊ポイントをナチュラル(弱い波動)なクランクベイトをスローリトリーブ。冬でも動けるデカバスが釣れる、かもしれない。

2月下旬〜4月までは、水温が安定しやすかったり暖かくなりやすいエリアを丁寧に。

3月中旬〜6月までは、スポーニングを意識してシャローのボトムをスローリトリーブ。アフタースポーニングを意識するならアピール強めで。カバーやシェードにはスポーニングに関係ないバスがついている。

5月下旬~7月、アフタースポーニングで回復しはじめたバスが広範囲に散り、勢いづく季節。時間帯や天候によってタイプやレンジを使いわけよう。

7月中旬〜9月、野池は温度が上がりやすいため、ブラックバスもとにかく涼しいポイントへ移動。シェードやディープは正しくクランクベイトの出番。問題はウィードやパッドが繁殖する野池、残念ながらクランクベイトの出番は少なくならざるを得ない。

9月〜11月、巻物シーズン到来。広範囲に散ったブラックバスをテンポよくスピーディーに、レンジサーチも忘れずに。暖かいシャロー、枯れてきたウィードやパッドの隙間も一級ポイント。

11月〜12月下旬、気温変化でつい冬の釣り方に移行したくなるが、水温はまだまだ秋。クランクベイトの活躍の場は引き続き。

まとめ

ハードルアーながら意外と場が荒れにくいクランクベイト。とくにタイニークランクは、小さくて波動も弱いからブラックバスに気がついてもらえるまで何度でも通せるのが特権。ワームのようにフィネスな釣り方ができて、さらにスピーディーに多くのポイントを攻めることができて効率的。
アベレージ以上のサイズを狙うならレギュラーサイズやビッグサイズのクランクベイト。でもプラス、サイズを問わず数釣りができてアベレージ以上のサイズも釣れるタイニークランクの方が楽しさは倍増。今のボクはタイニークラインク信者といっても過言でない。だってタイニークラインクでそこそこ楽しんでから、レギュラーサイズやビッグサイズのクランクベイトで的をしぼる方が気持ちにゆとりができるし、その日の満足度も維持できるから。これがボクの「野池 de クランクベイト!」。

ボクが使っているクランクベイト

野池・オカッパリ派だからシャロー向きのクランクベイトがメイン。他のルアーと違い、クランクベイトはなにを入手しても完成度が高く、失敗も少ないと思う。

ダイワ ピーナッツII(50mm、ラトルイン)

SSR/重量9g、潜行深度〜0.5m。表層からウエイクベイトとしても機能する。

SR/重量9g、潜行深度〜1m。サーチやランガンでもっとも使いやすい。ロッドを上げ下げすることで、シャローレンジをほぼ網羅。

DR/重量9g、潜行深度〜1.5m。障害物をかわして根掛りが少ないのが特徴で、ブレイクやカバーで活躍。前後のフックをダブルフックに交換すると、根掛り回避性能がさらによくなり千鳥アクションも発生。

ボクの基準的クランクベイト
ボクがルアーフィッシングをはじめたころ、1981年から発売されていて、もちろん使っていた。バス釣りを再開時の最初のクランクベイトもやっぱりピーナッツをチョイス。
着水から巻きはじめまでレスポンスがよく、小気味よいワイドウォブリング+ローリングでアピール力が強く、キビキビ泳ぐ。とはいっても、他のクランクベイトに比べると控えめなアクションなので、やぱりスタンダードにふさわしい基準的な中位のアピール力だと思っている。
また、レギュラーサイズ(50mm)のサイズなわりにスマートな形状からか、コンパクトな印象。ラトル音はベーシックな、カラカラカラ。

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ダイワ タイニーピーナッツ(40mm、ラトルイン)

SR/4g、潜行深度〜1m。サーチやランガンでもっとも使いやすい。ロッドを上げ下げすることで、シャローレンジをほぼ網羅。

DR/4.5g、潜行深度〜1.5m。SRよりもややタイトなアクション設定で、障害物をかわして根掛りが少ないのが特徴。ブレイクやカバーで活躍。

ボクの実績No.1
ピーナッツIIをそのままタイニー仕様にした小気味よいワイドウォブリング+ローリングのハイピッチアクション。ピーナッツII自体もコンパクトだけど、タイニーピーナッツはさらにどのタイニークランクより小さい印象。重量は4〜4.5g、小粒で抵抗が少ないせいかベイトフィネスでもよく飛んで扱いやすく、狙いも定まりやすい。ハイプレッシャー時やとにかく1匹釣りたい時、いつも助けられるのがタイニーピーナッツDR。ボクが使うクランクベイトの中でたぶん一番釣れている。ラトルは、控えめで低い音でコトコトコト。※写真は旧タイプ

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O.S.P ブリッツ(53mm/9g/潜行深度〜1.8m、ノンラトル)

ブリッツの本質
見た目はオーソドックスだが、盛り込まれたギミックは随一。サイズ感に対し軽い感じがして、極端に言うとふわっと飛んで優しく着水するかのよう。しかしこの軽さはハニカムスーパーHPボディによるもので、強度を保ちつつ軽量化して浮力をUPさせている。この高浮力によりレスポンスを高め、スナッグレス性能(障害物回避)も向上。ワイドでスクエアなリップも、姿勢の安定やスナッグレスを高めている。また、お腹に出っ張ったウエイトも特徴的。これも低位置で動きの支点を一点集中化することでアピール力の強いハイピッチアクションを生んでいる、などなど。
潜行深度が1.8mくらいまであるのだが、リトリーブ速度やロッド上げ下げでコントロールできるため潜行深度にあわせたルアー交換の手間が省け、スピーディーにかつ丁寧に攻めることができる。

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O.S.P ブリッツ MR(51.5mm/9.5g/潜行深度〜2.4m、ノンラトル)

人気の高さは使えば納得
メーカーの説明には“MRクランクの性能を構成する全ての項目でトップクラスに入り、その力を結集した真の総合力を身につけることを最終課題とした”とあり、最後に“死角の無い完全武装をかためたブリッツMR”で締めくくられている。
ノーマルとは違うアピールとして出しどころは1.5m以上はあると目星がつく水深に対し、ボトムノックの強烈アピール。ガンガンノックしても根がかりしないのはすごい、なものの薄いリップへのダメージが大きいのが玉にきず(キズだらけになる)。バリエーションとしてあると安心なMRだ。

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O.S.P タイニーブリッツ(46mm/6.5g/潜行深度0.3〜1m、ノンラトル)

シャローで大活躍
40mm前後がタイニーサイズだと思っているボクには、ちょっと大きめ。とは言っても、ノーマル・ブリッツのギミックや特徴すべてにおいて、そのままひとまわりコンパクト化されている。唯一、ノーマル・ブリッツが高フローティングだったのに対し、タイニーブリッツはバスが低活性時に気がつきやすいようにスローフロティング化されている。
ノーマルとタイニーの中間的サイズなのは(タイニーブリッツなのだけど)ある意味、万能サイズだとも言える。

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O.S.P タイニーブリッツ MR(44mm/6.3g/潜行深度〜1.9m、ノンラトル)

信じられるタイニーMR
ノーマル・ブリッツの潜行深度の領域までアプローチできるのがタイニーブリッツMR。ボクにとって春先から初夏までは一番出番が多い領域だが、他のアングラーとのバッティングも多い時期なのでハイプレシャーに強いノンラトルは強い味方。

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ミブロ デリンジャー(48mm/7.7g/潜行深度1.5〜1.8m、ノンラトル)

パワータイニークランク
ギリギリ、タイニーサイズかな。重量が8gちかくあるからキャスティングコントロールしやすい。浮力もよく、キビキビと泳ぎ、ノンラトルなのでハイプレッシャー時やスポーニング時期でも使いやすい。ビッグバスのフッキングも対応したこだわりの#6ショートシャンクフックを前後に搭載しながら、障害物はいとも簡単にかわす(リップでゴミはよく拾ってしまうけど)。
プリッとしたボディに大きな目が愛らしくてつい好きなカラーを揃えたくなってしまう。

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メガバス グリフォン(旧タイプ45mm、新タイプ43mm、ラトルイン)

SR-X/7g、潜行深度〜1.3m
MR-X/7g、潜行深度〜2.5m

やんちゃな小粒
グリフォンは2016年にモデルチェンジされている。新旧で大きく違うのは、新タイプの方が全長が2mm小さく、グリフォン特有の障害物回避から素早い復帰のピンボールアクションがさらに磨きがかかっているという。
一番の違いは新タイプの方がマルマルとファット化し、浮力もアップしたところ。もともとシャラカラシャラカラしてた強めのラトル音も新タイプはグラスラトルを搭載し、より強力に。
でもボクは形状的にお尻がしまった旧タイプの方がまだ魚らしさが残っていて好きだったり。でも、そもそもグリフォン自体、サイズやアクションはいいにしても、激しいラトル音があると極端に食ってこない時があるからコンパクトな割に出番が少ないんだな。晩夏〜秋のハイシーズンが一番の出処。
グリフォン自体がタイニーサイズだが、さらに小さいベイトフィネスタイプもある。少し興味があるけどまだもってない。

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イマカツ ワドルバッツ(56mm、10.5g、潜行深度0.5m、ラトルイン)

千鳥アクション標準搭載
ワドルバッツはリアフックの根元に独自のブレードを装着したワドルブレードシステムにより、千鳥アクションが標準搭載。メーカー自称“乱軌道型千鳥系クランク”。
ただ巻きでも突発的に千鳥アクションを発生させるが、意図的に発生させることもできる。スローリトリーブすれば水面直下を普通のクランクベイトのように扱え、ここぞというポイントで2回転くらい高速リトリーブすると千鳥アクション発生。
ロッドの上げ下げである程度は潜行深度を調整できるが、水面直下での千鳥アクションはバスが食い上げてくる瞬間を目の当たりにできて快感。ノーマルのラトル音は低音のカラカラカラ、ラインナップにウッドラトルもあり。

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イマカツ リトルバッツ(40mm、5g、潜行深度0.5m、ラトルイン)

リトル・チドる
ワドルバッツをそのまま小さくしたタイニータイプ。ワドルバッツよりも明らかによく釣れるのでリトルバッツばかり使ってしまう。スクールのタイミングで反応してきたら入れ食い状態の数釣りができる威力がある。ただ、サイズを問わず15cmくらいのチビバスまで釣れてしまうけど。ラトル音はか細いカラカラカラ。
リトルバッツは1タイプだけ。なんとか1mくらい潜らせたいと思い、1gプラスのウエイトチューンも使ってみている。シンキングするのでカウントしてから巻いている。

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イマカツ バトルバッツ(57mm、11g、潜行深度1〜1.5m、ラトルイン)

チドるで攻める
ワドルバッツの進化系。丸っこいボディを上からギュッと押しつぶしたような幅広扁平ボディ。横から見るとまるでシャッドのようだが上からみるとやっぱりバッツ、乱軌道型千鳥系クランクなのである。
バッツシリーズは薄いリップが特徴だったが、これまでにないしっかりしたロングリップと十分な浮力により、スナッグレス性(障害物回避)を高めている。
ネーミングのごとく“バトル(攻め)”をコンセプトに、カバー近くを積極的にアプローチできるようになった。しっかり潜行深度1.5mまであり、リトリーブのスピードによってレンジコントロールも可能。千鳥アクションもリトリーブ速度によって頻度が変わる。ラトルは控えめなコトコトコト。

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ジャッカル マイクロタッピー(54mm、4.8g、潜行深度〜30cm、ノンラトル)

SSRのチンドン屋?
54mmは尻尾まで入れて。メインボディは30mm程度とホントにマイクロ。小さなボディに最大限のアピール小細工満載、さしずめ表層を泳ぐ小さなチンドン屋さん。水面直下をプリプリ泳ぐ姿は虫にも小魚にも見える。ただ巻きだけで小バスがゾロゾロ。浮かべてチョロチョロしても、落ちパクも。

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O.S.P HPFクランク(63mm/9.8g/潜行深度〜2.4m、ノンラトル)
フラットサイドクランクの理想形
リザバーで使いたいフラットサイドクランクを1種はもっていたいと、2色持っている。
フラットタイプの中でも選択の決め手は、ブリッツ同様にハニカムスーパーHPボディで高浮力手なことと、軽量ながら2ウエイトによる安定した飛行姿勢でそこそこは飛ぶこと。振るとカタカタ鳴るが重心移動システムのためで泳ぎだすと1点集中重心となり、ノンラトル状態に。キレのあるハイピッチアクションと強烈なフラッシング効果で集魚力が非常に強いとされている。

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デプス バスジェット Jr.(72mm/14g/潜行深度〜0.1m、ラトルイン)

ワクワクする威力
トップウォータープラグだけどリップがついているからクランクベイトでいいのかな、オブリング&ローリングするし。ゆっくりただ巻きで“ギョロギョロギョロ”と派手な音を出しながらプロップ(リアフックのスクリュー)で水しぶきをあげてクネクネ泳ぐ。さらにトゥイッチで派手なドッグウォークをしたりジャークで潜ったりとボクの下手くそなテクニックでも扱いやすい印象。
インプレでみて衝動買いし、はじめて使ったのが秋の夕マズメ。こんなので釣れるのだろうかと半信半疑が速攻何匹も釣れて驚いたものだ。Jr.といってもボクには大きく感じるのだが小バスでも釣れるから威力は凄まじい。ボクの実釣経験から、晩夏から秋のハイシーズンの夕マズメのごく限られたタイミングでしか出番がないのだけれど、あの突き上げるバイトはとてもワクワクする。

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