バス釣りルアー[shad/シャッド]

G.F. blog

バイブレーションやワームでも思うようにならない厳寒期、シャッドを使ってみようと思い立つ。そして2022年1月下旬朝マズメ、シャッドであっさり48cmの初バスが釣れてしまった。厳寒期特有の規則性のない短いフィーディングタイムに居合わせた偶然と、理に適った小さなシャッドプラグによって導かれ必然となったのだ。

ブラックバスのような魚食性の魚の餌となる小魚を総称して[shad/シャッド]というのが語源。

もともと海外では細身のクランクベイトの位置付けだったらしい。そして1994年に日本でミノーの特徴をもつシャッドが発売され、直後にトーナメントのウイニングルアーとして名を轟かせた。こうして意外にも日本で新しいタイプのルアージャンルとして確立したのが現在のシャッドである。

目次 シャッドのアクション
シャッドの特徴
シャッドのタイプと潜行深度
シャッドの使い方
(ただ巻き、ストップ&ゴー、ポンプリトリーブ、トゥイッチング、ジャーキング、バンプ&ラン)
季節によるシャッド
最後に

シャッドのアクション

ボディ形状が似たミノーとシャッド、違いはリップのサイズとアクション。

基本、ミノーはリップが小さめ、ジャークをすると水平姿勢で左や右へダート。ボディは水平に止まる。

シャッドはリップが長めで大きく、ジャークすると前傾で潜るまたは潜りながら左や右へダート。ヘッドを前倒しに止まる。

ミノーとの違いはシャッドの初期は明確にアクションの違いがあったが、釣れる要素としての個性が多様化する中で区別しにくいシャッドもある。

シャッドの特徴

◎各種に設定されたレンジをトレースできる。

◎タイトなウォブンロールアクション(控えめにボディをくねらせながら細かくバイブレーション)。

◎ストレートリトリーブを基本に、トゥイッチ、ジャーク、ストップ&ゴー、ボトムコンタクトなど意図したアクションに対応。

ただ上記は基本ベースとし、種類によってこだわりのアクションをもっている。ただ一環としていえるのはフィールドもハイプレッシャー化が深刻なってきたせいか、よりタイトピッチなアクションベースが主流になってきたように思える。

シャッドのタイプと潜行深度

>タイプは大きく4つ

フローティング(F) アクションを止めると浮き上がる。ハイシーズン中では、食わせのアクションともなる。
障害物にコンタクトした時に止めると浮き上がることで根がかり回避をしやすい。
スローフローティング(SF) 浮き上がるスピードがスロー。動きを止めるとゆっくり浮上し、バスに食わせの衝動を与えるアクションになる。
もちろん、浮かせることで根がかり回避もできる。
サスペンド(SP) リトリーブを止めると浮きもせず沈みもせず、その場でステイする。本物の魚と同じように水中でステイできるのは非常に強み。アクション後にステイさせることでバスに食わせの間を与えることができる。
障害物にコンタクトした時に止めると動作の反動でわずかに移動するため、慎重にアクションを与えると根がかり回避も意外に可能。
スローシンキング(SS) アクションを止めるとゆっくりと沈む。バスに食わせの間を与え、さらに設定レンジよりも落とすこともできる。
根がかりしやすいため障害物があるポイント向きではない。

>主な潜行深度

1m(SR)
1.5m(MR)
2m(DR)
2.5m〜(DDR)

また、潜行50cm前後の表層タイプもあれば、3m以上潜るディープタイプまである。

ナチュラルなタイトピッチなシャッドはプレッシャーをあたえにくく、同じコースを何度でもトレースするのも有効。同じコースでもわずかな変化でバイトを得ることも多い。

比較的、コンパクトボディなものは潜行レンジが浅く、深い潜行深度に設定されるに従ってボディサイズが大きい傾向がある。ただ十数ミリ程度の大きさの違いは釣果にあまり影響がなく、トレースレンジを意識することの方が重要だとボクは考えている。

季節を問わず、バスが口を使いにくい・使わないタイミングの場合は、シャッドをバスの目線に通すことが先決。1.2mや1.8mなど微妙な潜行深度のタイプもある通り、シャッドの潜行深度は少しの違いでバイトの有無が変わる。

設定レンジのタイプをローテーションしたり、単にロッドコントロールでリトリーブレンジを変えるだけで釣果に結びつく。

シャッドの使い方

もともとミノー的な要素やシャッドの潜る性能をいかしたテクニックでアピールできることが持ち味。しかし近年は見切られにくいという意図からか大半がただ巻きで使用されているとも言われている。だからこそ逆に原点復帰は鮮烈なアピールになると思う。

ただ巻き
リアルな小魚なの形状でタイトピッチにウォブンロールアクション。餌よりも釣れると言わしめたシャッドの基本。
◎バスがベイトを追える活性時や目の前を通過した時のリアクションバイトを誘発
ストップ&ゴー
キャスト後に潜らせ、一定速度のリトリーブ中に数回止めてみたり、巻いて止めるを繰り返す。止める移動間隔やステイタイムは状況に応じて変えてみる。フローティングは3〜5秒、サスペンドは5〜10秒くらいだろうか。
◎フローティングは弱った魚が浮いていく様子ににリアクションバイト、サスペンドは“視界で動きが止まったシャッドをバスがジッと見てパクッと食う”そんなイメージでステイさせていると止めている時間も苦痛にならない。
ポンプリトリーブ
リールを巻かず、ロッドを立てたり横に引きながらシャッドを泳がせ、ロッドを戻して移動した分のラインスラッグを巻き取る、を繰り返す。
スラインスラッグを巻き取るタイミングでシャッドはステイし、バイトのチャンスにもなる。
ハンドル操作のストップ&ゴーよりもスイミングスピードを調整しやすく、一定のリズムでステイでき、障害物もスムーズに回避しやすい。
◎バスの低活性時に丁寧に通し、ラインスラッグの巻き取りにステイタイムも確実にできるため、冬のシャッディングに有効。
トゥイッチング
キャスト後に潜らせ、手首を使って竿先を10〜20cmくらい繰り返し素早く細かく動かす。ラインスラッグをムチのように軽く弾くイメージ。巻き取りはゆるんだラインスラッグを維持する。ルアーは左右頭を降るようなイレギュラーな短いダートを繰り返して泳ぐ。浅い場所では竿を立て、深い場所では竿を下げる。
◎バスがいるだろうというピンポイントや、チェイスしてきてあと一歩な場面でも有効。
ジャーキング
トゥイッチよりも強めに竿を引き戻してはラインスラッグがないように巻き取る。1ジャークでルアーが勢いよく30〜50cmくらい移動しながら瞬間ストップ、を繰り返す。
◎小魚が逃げる様にバスをリアクションバイトさせる。朝夕マズメのフィーディングタイムはもちろん、その時々の時合(風や雨の天候変化や水位・潮などの影響)に有効。
バンプ&ラン
リトリーブ中にあえて流木や杭や石などの障害物にぶつける。障害物回避の際の音や動きが破綻することでアプローチ。
◎バスが潜むカバーのリアクションバイトを誘発。
ボトムコンタクト
水深よりあえて潜行深度の深いシャッドい、ボトムをコツコツとコンタクトするのを感じながら巻く。コンタクト時の動きの破綻やリップによる音や土煙でアピール。その際のストップ&ゴーも有効。
◎フィーディングタイムや時合に外れたタイミングでも、ベイトの存在にリアクションバイトを誘発。

季節によるシャッド

1月~2月下旬 1年で最も釣れにくい時季であり、朝夕マズメや時合もチャンスタイムが短く不規則。それでも体力のあるデカバスは捕食目的で動くことがごくたまにあるようだ。ただし、動作が鈍くて追うことができなかったり、リアクションも食いが浅くなりがち。

>フィーディング狙いならサスペンドタイプのシャッドが有効。スローなストップ&ゴー、トゥイッチにステイを取り入れるなど、とにかくスローなバスに繊細なアプローチ。ボトムについたバスには、水深より深めに潜行するシャッドでスローにボトムコンタクト。

例えば

メガバス シャッディングX(62mm/5.3g/SP/潜行深度1.5〜2.0m)
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2月下旬〜4月 水温が徐々に上がりはじめ、バスは体力をつけるための捕食やスポーニングに向けて活動しはじめる。

>朝夕マズメのシャロー側のフィーディングポイントや移動のタイミング、またカバー沿いをスローなただ巻きが有効。シャロー沿いのストラクチャーも高ポイント。

例えば

ジャッカル ソウルシャッド52sp(52mm/4.0g/SP/潜行深度1.2m)
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3月中旬〜6月 ハイシーズン到来。シャローやワンドやカバーやストラクチャーなど、セオリーなポイントへ散る。ただ、スポーニングがらみのポイントはナーバス。

>状況に応じて様々なシャッドのタイプやアクションが通用。カバーやストラクチャー沿いをタイトピッチなただ巻きも。
アフタースポーニングを意識するならば、逆にワイドでフラッシングが大きいソウルフラット等で強めにアピール。

例えば

レイドジャパン レベルシャッド スプリンター68SR(68mm/5.6g/SF/潜行深度1.0-1.2m)/68MR(68mm/5.9g/SF/潜行深度2.2m)
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ジャッカル ソウルフラット(58mm/6.8g/SF/潜行深度1.5m)
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5月下旬~7月 アフタースポーニングから回復しはじめたバスもセオリーなポイントへ散る。バスやギルの稚魚のベイトが豊富になり、マズメや時合のフィーディングのチャンスに狙いやすくなる。日光の照りつけや水温も高くなり、日中はカバーやシェード、ストラクチャーへ退避。

>基本、ややアクション強めのただ巻きが得意なタイプで引き寄せる。カバー回避特化タイプでさらに強気に。

例えば

ジャッカル Dビルシャッド55SR(55mm/5.5g/F/潜行深度0.8-1.0m)/68MR(55mm/5.8g/F/潜行深度1.5m)
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7月中旬〜9月 水温が高くなるため、涼しい場所や日差しを避けられる場所が高ポイント。朝夕マズメや時合では、インレットやアウトレットが一級ポイント。問題はウィードやリリーパッド。

>フィーディングタイムや水温が下がるタイミング(雨や風)にシャッドの早巻きやジャーキングで誘発。厄介なウィードの上スレスレ、リリーパッド沿いスレスレをサーっと通すと中に潜んでいたバスが食い上げる。

例えば

イマカツ ゲキアサシャッド(58mm/7g/SF/潜行深度〜50cm)
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9月〜11月 晩夏から秋と季節が移り変わる時季。水中も高水温から適水温へとバスの行動もシェードやカレントが効いたポイントから徐々に離れて行き、広範囲へ散りはじめる。また、涼しくなると日中でもバスと出会うチャンスが多くなる。

>本格的な巻きのシーズン到来だが逆に見切りられやすくなってくるため、スピーディーなアクションが得意なタイプのシャッドが有効。的を絞りにくい時季だが、秋はストラクチャーにつきやすくシャッドで攻めやすい。

例えば

イマカツ ドノーシャッド(60mm/7g/F/潜行深度1.5m)
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11月〜12月下旬 気温はどんどん冬に向かっていくが水温はまだまだ秋モード。しかし12月半ばを過ぎると寒が入るたびに水温は徐々に下津ペースが増して冬モードへ。多くのバスが遠のいていくが、ベイトが残るポイントを注意深く探すと体力のある居残りバスに出会える。

>引き続きスピーディーなタイプのシャッドが有効だが、サスペンドタイプでしっかりステイさせるアクションが効くようになっていく。また、ボトムコンタクトしないスレスレのレンジをスローにただ巻きして獲れるバスもいる。

例えば

ジャッカル ソウルシャッド58sr-sp(62mm/5.0g/SP/潜行深度1.0m)/58sp(62mm/5.5g/SP/潜行深度1.5m)
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最後に

シャッドは、1年中だしどころがあり、ワームが効かないタイミングでも釣れる要素も持つ、非常に優れたハードプラグである。

ただ、アクションやタイプやレンジが違う種類が多い。きちんとバスの状況を踏まえて狙うポイントやレンジを見極めてシャッドの種類を使い分けると、きっとうれしい釣果をもたらしてくれるだろう。

h_ahli

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